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病院ガイド2011掲載

嚥下障害について

 高齢者は、加齢をはじめとする種々の要因により摂食嚥下障害を起こしやすいと言われています。

    1. そしゃく力の低下(食べ物を砕く、まとめてのみやすくするなど)
    2. 唾液量の低下(食べ物が塊になりづらくなるなど)
    3. 口の中の粘膜の知覚低下や味覚の変化
    4. 脳卒中による潜在的な神経麻痺の存在
    5. 注意集中力の低下などが考えられます。

    症状としては、飲み込みにくい、むせる、のどが詰まった感じがする、などが典型的な症状となります。その他に、咳、発熱、体重減少、食事の嗜好の変化などや、意識・呼吸状態にも気をつける必要があります。

    また、くすりの副作用として、飲み込みに影響が出る場合もあります。 まず、ご自身ご家族の方がチェックできる問題として、口の中の所見をまず確認してください。高齢者では口腔内の衛生状態が不良である場合が多く見られます。
    口の中の不衛生は、誤嚥性肺炎の危険性を増加させる要因になります。また義歯が合っているかどうかの確認をしてください。

    他に舌の状態、口の中・のどの感覚の低下、声がれについても確認する必要があるでしょう。

  • 誤嚥の予防策としては
    1. 食べ物を食べやすい大きさにして、しっかりとそしゃくすることで食物が小さくなり、唾液とよくまざり、誤嚥しずらい塊となります。そのため、義歯装着が重要となります。
    2. 食べる事に集中すること。
    3. 誤嚥したものをしっかりと喀出するために咳をすること、呼吸機能を高める必要があるため、日頃から、だまって横になっている時間を減らしていく事も大事になります。
    4. 口の中をみたら、口腔のケアを行って下さい。口腔ケアは口腔清掃の意味からだけでなく、機能訓練の側面もあります。
      口の中を刺激する事で、嚥下反射や咳反射が活性化することがわかっていますので、その意味からも大事なことになります。

      最後に3月11日に発生した東日本大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、
      そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

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錦町おおしま耳鼻咽喉科

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